共産主義者同盟(火花)Chronicle                                                                                                              

                                                                                                                        2023年1月13日後進         top pageリベラシオン社

                    井上康(来見弘・国崎俊/共産同火花)     1948年-2021年(享年73歳)
                                 

           
           67年京都大学工学部入学・工学部共闘会議 71年関西労働者学園(学長/藤本進治)講師 72年VZ―58(機関誌「激鉄」) 77年「共産主義通信」編集委員会 80年河合塾講師 
              81火花編集委員会 82年共産同(火花)
 84年「火花」第29号(五分冊) 90年90年代の共産主義を考える会(研究会報」 〇年京都精華大学講師
         
17年「マルクスと商品論」(共著/崎山政毅)21年「マルクスと《価値の目印》という誤謬」(共著/崎山政毅)21年「マルクスと架空資本」(近刊・共著/崎山政毅)
         *************************************************************************
                          
「国崎 俊 遺稿集」の発行にあたって
                                         
                                                                「国崎 俊 遺稿集」刊行委員会 20221224
             

                   2021年、同志 国崎 俊 がその生を閉じて、1年以上が過ぎた。
         国崎は、階級闘争の現実に深く錘鉛を下ろし、共産主義革命の根拠と条件を探り続けた。革命的理論の構築に向けて国崎が積み上げてきたしごとは、
         古びた革命図式が無効を宣告されている今、改めて検証すべき内容に満ちている。
         60年代~70年代、日本階級闘争は、〈蜂起・内戦・革命戦争〉の世界的な展開と直接結合することをめざした。そこで切りひらかれた地平を共産主義革命へとどう転化するのか、が鋭く問われた。
         しかし、この問いへの回答をめぐって、階級闘争は四分五裂状態を呈していた。
         そこには、帝国主義の反動・抑圧に対する民主主義闘争から「彼岸」の革命へといたる道筋のあれこれを結集軸とする「戦略・戦術主義の党」の限界が露呈していた。
         それに対し、われわれは、現実の運動の中に革命を準備することをめざし、「党の革命」を追求した。
         すなわち、資本主義の廃絶を直接の目的とするプロレタリアートの階級闘争を措定し、革命の条件―プロ独の準備を運動の課題とすること、
         その内容を新たな<綱領・戦術・組織>として掲げ、論戦と共同行動(その省察)を通じて新たなインターの質を持った単一党を建設すること、である。
         火花派創建の意義はここにある。国崎はその濫觴から中心に立ち続けた。そして、以降も階級闘争の変容・転態に向き合い続けた。
         世界資本主義市場を運動の場とする金融資本の力がますます強大なものとなる一方、80年代~90年代、東欧・中国の民主化運動とソ連邦の崩壊は、
         これらの国々における社会革命に向けた「実験」・「計画」の破綻を明らかにした。しかし、帝国主義・資本主義と対決する運動は世界各地で展開され、
         その中に、民主主義を求めるとともにその(商品―商品生産―商品社会を基底とした)抽象性・形式性を乗り越えようとする志向が広がりを見せた。
         こうした情勢の中に、国崎は新たな革命の条件を見出そうとした。
         すなわち、民主主義を超える、運動の自律的な統一であり、資本主義社会―商品社会の実現してきた社会的結合を止揚する「実験」・「計画」を担うプロレタリアートの形成である。
         それは、火花派が2大会以降めざしてきた「新しい運動と新しい組織の建設」を方向付けるものである。
         国崎の理論構築は一貫性と体系性を備えている。だが、体系化それ自体が目的であったわけではない。
         それは、つねに共産主義革命という目的を明瞭に定め、資本主義のもとで結び合う多様な領野からの問いに答えようとしたことの現れである。
         また、国崎は、階級闘争における分界線を曖昧にする「流行の思想」を批判し、マルクス、レーニンの革命的論戦を復権するために機関紙「火花」誌上での理論戦を精力的に展開した。
         こうしたしごとは、検証のために広く開かれたものであり、国崎も新たな論戦を望んでいた。われわれは、その意義を継承したい。
         そこから、今の政治的社会的実践を省察し再構築する手がかりを探り出すことが可能だとわれわれは信じている。「国崎 俊 遺稿集」発行の目的はここにある。

         今回はまず19906月(106号)~19911月(113号)にかけて連載された「商品―商品生産は廃絶できないか?」を遺稿集の第1弾として公開する。
         以降も今日的に見て検討すべき主要論文を選定し、順次公開していく予定である。


                     「商品ー商品生産は廃絶できないか?」(「火花」1990年106号~1991年113号)

                            檜森孝雄(ユーセフ) 1947年~2002年(享年55歳)

                  
                         

                     68年立命館大学入学 68年ホモド(人間主義学生同盟)結成 72年VZ-58結成 82年共産同(火花)第一回代表者会議議長 87年共産同(火花)第二回大会・離脱

                    「檜森孝雄同志追悼」(「火花」248号2002) 『水平線の向こうに ルポルタージュ檜森孝雄』(刊行委員会・風塵社2005)

                 桧森孝雄同志追悼  (「火花」248号2002年)

 

             去る3月30日夕刻、日比谷公園「かもめの噴水」広場で、桧森孝雄同志が焼身自殺を遂げた。


          パレスティナ「土地の日」、昨秋桧森同志たちがイスラエルのパレスティナ侵攻への抗議とアフガン非戦を掲げて72時間ハンストを闘った場所での自死。

 

          そして、同志が死に際に発したメッセージ。

 

          これらは、同志が、イスラエルのパレスティナ軍事侵攻と虐殺への抗議と、パレスティナ人民の生命を賭した抵抗闘争への支持を表明すべく、

 

          焼身自殺の途を選び取ったことを明らかにしている。

 

          '72年ディル・ヤシン作戦の地平に立ち、世界的な蜂起・内戦・革命戦争の現実への参加と、新たなインターの質をもつ単一党の創建をめざす事業に踏み出して以来、

 

          桧森同志は権力・公安の重包囲と闘い抜き、自らの途を自らの力で切り拓いてきた。

 

          その活動の軌跡と遺された言葉からわれわれは自身の課題を見出していきたいと思う。

 

          以下、パレスティナの人々に宛てた桧森同志の最後のメッセージと、同盟の一同志から『火花』に寄せられた追悼文を掲載する。

 

                    桧森同志のメッセージ

 

                 パレスティナの方々へ 侵略国家はいらない

           シオニズム・シャロンによる侵略と虐殺、そして人種差別に対するパレスティナの人々の抵抗を無条件に支持します。
           平和的であれ、暴力的であれ、人間の尊厳を回復 するための抵抗を無条件に支持します。

           解放に取り組むパレスティナの人々は私には近い友人のような気がします。

           日本は 侵略戦争体制を急速に増強して非常に危険な国家になっていますが、

           侵略戦争の責任を問い日本解放を求める人々がアジアには少なからずいて、私も解放の一端に参加し たいと希望してきました。
           侵略を既成事実としてイスラエルを認める政治がまかり通っています。

           特に、パレスティナの人々自身を抜きにして国家の和平が取りざたされる残酷な世界があからさまに現れ、言葉を失っています。

           高度に発達した科学の世界は古代よりも残酷な侵略 と虐殺の時代をもたらしました。

           人間としてもっとも大事な、痛みを互いに思いやり、分かち合う心が無惨に踏みにじられています。
           イスラエルを後押しするアメリカ、その盟友として振る舞う日本への抗議は日本で も小さいながら続いています。

           シャロンを後押しする側の解体を求めて、その抗議に一人の人間として私も参加します。

       イスラエルの解体、全ての侵略国家の解体を! シオニズムの解体、全ての奴隷制からの解放を! 解放の連帯!

           パレスティナに続く海辺で 2002/3/30 土地の日に  ユセフ・桧森

 

           Below sentences are the will by HIMORI who burned himself as the Protest to Israel's invasion toward Palestine.

           Dear Palestinian people.
           The world doesn't need invasive country!

           I support Palestinian people's resistance against invasion, massacre and racial discrimination caused by Zionism-Sharon

           without any condition. Resistance, whether it is by peaceful method or violent means,

           I will strongly support people resistance which Intend to restore dignity of Humanbeings.
           I feel like close friend with Palestinians who struggle for Liberation.

           Although Japan comes to a very dangerous country by strengthening invasive war regime,

           not a few people who blame responsibility of Japanese invasion during the world war II in Asia.
           I am a one, who eagerly want to participate this liberation movement.
           Politics that admit Israel's invasion as a matter of fact walk freely.

           I have lost my word to face cruel world that negotiate cease fire without Palestinian themselves.

           Highly developed science brought more cruel invasion and massacre than the ancient times.

           Modern times is the age that have lost most important value to human beings.
           Witch is sympathize others and sharing spirit.
           USA backup Israel. And the Japan behave as a close partner of USA.

           Protest to Japanese government continues even though it is a small movement.

           Demand scrap the forces that backup Sharon, I will participate to this protest as a one humanbeings.

   Scrap Israel! Scrap all invasive countries! Scrap Zionism! Liberate every human from slavish establishment!
   Solidarity for Liberation!

   At the beach which goes to Palestine March 30,2002 At the day of Land YUSEFU(Joseph) HIMORI

                   3月30日の悲報は私の頭を混乱と悲しみでいっぱいにしてしまった。

 

                   言葉を発しようとしても、先に涙がこみあげ言葉にならない言葉しかでません。

                   あなたはパレスチナで亡くなっていった同志に対しあまりにも実直に「私」を棄てて彼らに捧げようとされてきました。

                   あなたがまだそのような白髪頭ではなく、意気洋々とされている頃私たちに多くのことをおしえてくれました。


                   マルクスやレーニンの本を介しての学習会だけでは学べないことを教えてくれました。

                   10年以上あなたと私たちは別個の場所で戦ってきました。同じように展望を見出せず、同じように苦悩していたとおもいます。


                   少年のような心をずっと持ち続けた詩人のような戦士桧森、オリオンの星となって我々を見つめていてください。

 

                      共産主義者同盟(火花)文献        WEB共産主義者同盟(火花)

                          ディル・ヤシン作戦勝利万歳(VZ-58来見 弘『査証』NO6ー1972年)           

           ★共産主義通信編集委員会

     ★火花編集委員会・共産主義者同盟(火花)(創刊号~100号)

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     1982年*******************************************************************
             
           
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          95号(7月)欠)      96号(8月)欠      97号(9月)欠      98号(10月)欠        99号(11月)欠        100号(12月)欠

                「火花」総目次(101号1990年~424号2018年)  

                            
                          
綱領改定特別号(1994・6・20)    

             ★プロレタリア行動委員会(PAC)

                                                         
         警察・官僚支配と対決し、プロレタリア革命を準備しよう!(1983)   学生運動の階級的発展をめざそう!(1987・12・9)       

         ★「戦士」編集委員会

                  
                 
第1号(1988・7・1)   第2号欠未定        第3号(?)      第4号(?)          

 

                               
            
第5号欠未定            第6号(?)       第7号~12号欠未定       第13号(?)             

                                                                                    Top Pageリベラシオン社